この記事では、2024年度から導入された新形式の英検2級で出題される「要約問題」(新形式のライティング問題)について、その概要と対策方法について解説しています。まずは英検二級の新形式英作文問題の概要について説明し、その後に「結局のところ、難化したのか?」について見解を述べ、そして「英検2級の要約問題の挑み方」「要約問題の対策方法」について解説します。
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英検二級の新形式英作文問題の概要
引用元: https://www.eiken.or.jp/eiken/2024renewal/pdf/3_grade_2_w.pdf
2024年度から導入された新形式の英検では、長文問題がひとつ減り(その他にも多少変動あり)その分「長文を読んだ上で、その要点を掴み、その内容を可能な限り自分の文章で端的にまとめる」という要約問題が追加されました。
問題の長文は150語程度で、トピックは社会や日常生活など幅広いものになっています。
*長文とは言っても、読解問題で出題される長文よりはかなり低い難易度の文章となっており、さらに語数も少なめとなっています。
作成しなければならない要約文の語数は45~55語が目安で、目標解答時間は約15分とすると良いでしょう。
結局のところ、難しくなったの?
「新形式になったということは難しくなったのか?」などの疑問や不安を抱えている方も多いと思います。
結論から言うと「多くの方にとっては難しい問題が追加された」と言えるでしょう。
まず第一の理由として「提示された英文を、なんとなく読むのではなく、しっかり理解しなければいけないから」
そして第二の理由として「英文を別の表現で言い換えるということに関して経験値が足りない人が多いから」
上記二つの理由が挙げられます。
対策をする際には、十分に準備期間を計算して学習を前もって開始し、特定の技能だけ学習するのではなく、英語4技能のバランスをとって勉強することが重要になります。
英検2級の要約問題の挑み方
ここでは、実際に問題に挑む際のプロセスを簡潔に説明します。
理想的には、この問題を15分程度で済ませられるようになる事が理想です。
まずは文章を読んで要点を掴む
まずは提示されている文章を読んで理解出来なければいけません。
最初の2−3分を使い、英文を可能な限り理解します。
文章は基本的に3段落構成になっており、このような全体像になっています。
二段落目:それについての良い点
三段落目:それについての悪い点
要約問題ですので、各段落から重要な情報を述べていると思われる文章を抜粋し「要するにこういう事を言っている」というコア部分を掴みます。
また、抽象的な情報に目を向けて、具体情報は触れないようにするということも重要なポイントです。
(具体的な情報をまとめて、抽象的に言えるようにする)
要点を可能な限り言い換えて文章を作る
前項で抜粋した内容を、今度は可能な限り自分の文章でまとめていきます。
この時、本文の文章をそっくりそのまま書いてしまうと、それは単なる「抜粋」になってしまうので、要約出来ているとは見なされません。
まず最低限としては
「使われている単語を類義語で言い換える」ようにする事。
単語言い換え:This is essential for young people.(これは若者に必須だ)
そして可能であれば、次の段階として
「使われている構文や文法などの表現も、オリジナル文と違うものに変える」という事ができると良いでしょう。
表現言い換え:All of us can use city libraries.(私たち誰もが街の図書館を使う事ができる)
このようにして各段落の要点となる内容をまとめて、合計45-55単語から成る要約文を作っていきます。
目安としては、第一段落の要約は1文で、第二・三段落からはそれぞれ2〜3文程度で作り上げるようにすると良いでしょう。
要約問題の対策方法
さて、ここでは実際に要約ができるようになるためには、どのような学習を日々実践すれば良いのかをお話しします。
英検2級レベルの長文を意味をしっかり理解して読めるように訓練する
括りとしては一応「英作文」という問題ですが、ここまで説明した通り、まずは文章が読めないと話になりません。
読解力が重要というわけです。
読解力をつけるためには①コツコツと単語力をつけること、そしてもちろん②長文を読む練習をたくさん行うこと、これらを継続的にやるしかありません。
基礎がない状態で、いきなり過去問に挑んだり、過去問演習だけを行ってしまう学生さんがちらほら見られますが、そのやり方はあまりおすすめしません。
遠回りに感じるかもしれませんが、まずは英検2級用の単語帳を一冊購入し、単語学習をある程度行ってから長文読解練習を進める事を推奨します。
英文の書き換えトレーニング
また、要約では表現の言い換えが必須ですので、これも単語力の話になりますが、類義語を増やしておく必要があります。
一般的な単語帳には類義語などが掲載されていると思いますので、その知識も日頃から意識して学習を進めると良いでしょう。
そして、構文・表現力を増やすトレーニングも必要です。
これはすなわち文法知識が鍵を握ると言えます。
英作文用の文法ワークブックなどがたくさん販売されていますから、それを使用して学習しましょう。
我流ではなく、プロから指南を受けよう
今回の記事では新形式の英検2級、要約問題について説明してきました。
とはいっても、やはりライティングは明確な正答が存在せず、誰かに添削指導して貰わなければ学習効率が上がらない技能です。
サンフレンズ英語塾では、プロ講師の指導のもとでしっかりと対策出来ますので、札幌近郊に在住で英検2級を目指す方はぜひ、当塾の門を叩いてみて下さい。
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