英検2級に合格するために最初に学ぶべき事
 この記事は「英検準2級合格済み、もしくはそれ相当レベルの方」に向けた内容です。

KOJI HORIGUCHI

北海道生まれ、北海道育ち。サッカーと相撲が好き。
日本語/英語/スペイン語を操るトライリンガル。
サンフレンズで英語講師として教鞭を取りながら、受講生の学習相談にも応じている。
TOEIC 980点/IELTS 8.0取得(英検1級相当)

 

私は数多くの中学生や高校生に英検2級の対策授業を提供していますが、「何から学習を始めたら良いかわからない」という方を多く見かけます。英検学習は学校のテスト勉強とはまた異なるものですので、いつも私が受講生に説明している内容をわかりやすくこのブログ記事にまとめました。一人一人の学習状況は異なるので、細かい所はそれぞれに合わせた調整が必要ですが、ざっくりと学習の方向性を理解してもらえたら幸いです。

これダメ!「いきなり過去問演習だけやる」

英検対策をするとなると「過去問を入手しよう」と考えると思います。これ自体は間違いないのですが(むしろ必須)、「ずっと過去問演習だけやる」という考え方は要注意です。現時点で単語や文法といった基礎英語知識が足りていない方 -この手の方、非常に多いです!- はまだまだ英検2級と闘えるレベルでは無いため、過去問演習だけやっても効率が悪いです。

過去問は自分の現在レベルと「使い方と使うタイミング」を考えて、有効活用しましょう。

まずは現状を知るために過去問1セットやってみよう

現状と合格ラインまでの目安を知るために、またどんな問題形式なのか理解するためにも、まずは一回過去問を解きましょう。ライティングとスピーキングは自己採点が出来ないので、それは割り切るとして、特にリーディングとリスニングのセクションで大体何割くらい取れたのかをチェックしましょう。選択式なので運も作用するところではありますが、目安としては以下のようになります。

リーディング/リスニングそれぞれで
レベルI - 5割未満 基礎からやるべし!過去問はまだ不要。
レベルII - 5~7割 もう少しだが、まだ学習が必要!
基礎学習をメインに、演習も行なっていこう。
レベルIII - 8割以上 合格が充分可能!過去問演習中心に進めよう。

レベルIとレベルIIの状態に該当するスコアだった方は、以下で紹介する「基礎学習」から始め、定期的に別の過去問を解く事でその時の状態を確認していきましょう。

レベルIIIに該当する方は、状態としては過去問演習に集中して取り組んで良いでしょう。

なお、英検の過去問は英検公式サイトから、3セットだけ無料でダウンロード可能です。

英検公式サイト:https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_2/

【基礎学習】単語帳を使って単語を覚えよう


最も基礎的であり、最も重要な学習です。
また、単語を先に覚えないと、演習問題をやろうにも何も太刀打ちできないので、めちゃくちゃ効率が悪いです。

ということで、英検2級に準拠した、専用の英単語帳を一冊用意しましょう。
複数タイプが販売されており、どれでも良いのですが、その本に収録されている単語のうち、最低でも7割程度は覚える必要があります。単語はシンプルに「知っているか知らないかでハッキリと明暗が分かれるもの」ですので、まずはこれらを覚えないと話になりません。やっていて楽しい学習では無いと思いますが、毎日30分は時間を確保してコツコツと進めて欲しいところです。基礎知識無しにして、小さな学習の積み重ね無しにして、大きな目標は達成できるはずがありません。

おすすめの英単語帳

書籍名 価格 特徴
キクタン英検2級 ¥1,760 音声がユニークで覚えやすい、全単語に例文
文単英検2級 ¥1,980 長文の中に単語が記載されていて、芋づる式に覚えられる

【基礎学習】総合対策教本で、必要文法と英検のスタイルを学ぼう


数多くの英検2級対策本が販売されているので、自分に合うものを選べば良いと思いますが、その中でも私がおすすめする教本を紹介します。それは「英検2級:総合対策教本」(旺文社: ¥1,760)です。2024年9月時点では新形式対応版は未発売の模様ですが、それでも充分使えます。

この本をおすすめする理由は以下の2つです。

①一冊で全技能の試験概要と演習問題が学べるので、最初に手に取る本としてピッタリだから
②2級合格に必要とされる目安の文法解説もまとめられているから→意外とこれが載ってる本が少ない!

単語学習と並行して、この総合対策教本を使った学習も進めると良いですよ。まだレベルが充分では無い方にとっては進行速度が思うようにいかない事もあると思いますが、じっくり調べながらゆっくり進めて大丈夫です。そのように進めて最終的にこの本を終えられたら、見える景色はかなり変わっているはずです。

【最後の仕上げ】過去問演習を可能な限り多くやろう


上記の基礎学習において、以下の状態をクリアしたら過去問演習に移行しましょう。

①単語帳に掲載されている単語のうち、大体7割くらい習得(=見たり、聴いたら単語の意味がわかる)
②総合対策教本を最後まで一通り学習完了

*この状態をクリアしていなくても、受験までの残り期限が2ヶ月を切ったら過去問演習を始めた方が良いでしょう。万全とは言えない状態ですが、、、

過去問演習で特に活用できるのはリーディングとリスニング。中でもリスニングは、トピックが似ている問題が本番で出る可能性があるので、一度だけでなく何度も繰り返し学習するべきです。

過去問もさまざまな書籍が売られていますが、一番おすすめなのは「英検2級赤本」(教学社:¥1,760)です。なぜなら最多の9回分の過去問が習得されているからです。

理想的には本番までに、この過去問集を少なくとも2周行いましょう。一気に全て取り組むのは困難なので、細かく分けて計画的にやれるようにしたいところですね。

英検2級対策を札幌駅付近で提供しています

さて、この記事では英検2級合格に向けて、何を学習すれば良いかの概要を説明しました。とはいってもやはり一人一人の状況は異なりますし、英作文や面接といった技能は独学が難しいものです。

英検準2級までは自力で合格してきた方も少なくないと思いますが、準2級と2級の間には大きな壁があり、レベル感はかなり異なります。(故に2025年度が新級設立予定)

また、やるべき事は頭で理解していても、実際に一人では自主的に学習が進まないのも人間の性。。。

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